『幻 覚』上・下
中公文庫
10月25日刊行
定価 各巻本体552円(税別)
36歳の美貌の精神科医・花塚氷見子。その女医に憧れる年下の看護師・北向健吾。二人の恋は徐々に進展をみせるが、氷見子の特定の患者に対する不可解な治療に北向の困惑は次第に深まっていく……。なぜ素直に愛せないのか――現代の精神医療と美貌の女医の心の闇に鋭く迫る問題長篇、待望の文庫化です。
北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年「光と影」で直木賞を受賞。 1980年に吉川英治文学賞を、2003年には菊池寛賞などを受賞する。