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著名人.com イースピリット

2006年03月20日

サイン会

 17日夜、東京駅前丸の内ビルの「丸善」で「みんな大変の」サイン会をする。
 ここは1年半前、このビルが出来たときに、「幻覚」のサイン会をしたところでもある。
 会場は2階の入り口に面した通路の前。
 定刻の6時半に行くと、すでに多くの人が待っていてくれる。

 サイン会ではいつも、表紙のあとの見開きに読者の名前を記し、その左手に1段下げてわたしの名前を書いて、落款を押す。サインはすべて筆で書くのでやや疲れるが、せっかく来てくれたお客さんが喜んでくれるので、以前からこのようにしている。
 もちろんお客さんの名前は楷書で書くが、自分の名前は書きなれた草書で書く。2年前、それを見て、「なんとかいたのですか」ときいた人がいて、面食らったことがあるけれど。
 店で配られた整理券には、「著者への一言」という欄があり、いろいろ書いてくれる人もいるので、サインしながら、それについて話すこともある。
 さらに書き終わったあと、握手をするが、なかには写真を希望される人もいるので、一緒に写真を撮ることもある。
 本を1人で2,3冊買われる方もいるが、なかに他の本までたくさん持ってきて、すべてにサインして欲しい、という人もいる。
 こういう場合は、他のお客さんが待っているので、2冊までにお願いしている。
 以前は女性のお客さんのほうがやや多かったが、最近は男女ほぼ同数のことが多い。年齢別的にも、80代の方から高校生までと、いろいろな方が来てくれて嬉しい。
 なかに、「母がファンなので」とか、「父に頼まれて」といって、ご両親の名前を書いて欲しい、という人もいる。
 ところで先日、ある女子高生に、「祖母がファンで…」といわれて驚いた。
 「おばあさんによろしくね」といっておいたが、長い間作家生活を続けていると、いろいろなことがあるものである。

14:07 | トラックバック(0)

2006年03月08日

『みんな大変』発売!(講談社)

 ライオンも、チーターもヒョウもハイエナも、ヌーも、ゾウも、キリンも、トムソンガゼルも……みんなみんな、生きていくのは大変なんだ。

 動物たちの本音を綴り、なぜか読了後にはグッと元気が湧いてくる。そう、いま人 間として「生きている」のって、素晴らしい。

「いま、われわれはともすれば、他人を羨んだり、妬んだり、憎むこともある。でも それは、みな各々のある一瞬を見ているからで、すべてを長い目でみると、みなそれぞれに大変で、生きるための悩みや苦しさを抱いている。この世に生きることは、みんな大変で、だからこそどこかで、互いに頼られ助けられながら、みんな楽しくて幸せなのである(あとがきより)」
 業界初の画期的な試み「パラパラ・アニメ付き」の、感動エッセイです。


定価 1500円(税込) ISBN4-06-212914-0


『みんな大変』サイン会のお知らせ
3月17日金曜日 18:30~ 丸善丸の内本店

19:31 | トラックバック(0)

みんな大変

長年、書きためていた、「みんな大変」を、ようやく本にすることができた。

 この本、かつてアフリカのサファリーに行ったことがきっかけで書きはじめた、動物たちの物語である。
 ここには、ライオン、ヒョウ、トラ、ハイエナなどの肉食獣、さらにゾウ、キリン、ガゼル、ヌーなどの草食動物などが登場するがいずれも、生きていくのは大変なのである。

 ライオンなぞ一見、百獣の王で、気楽だと思われがちだが、そんなことはない。
 彼等が大好物のガゼルは逃げ足が早く、容易につかまえることができない。それじゃあ、足ののろいゾウでも襲(おそ)ったら、と思うが、これは皮が硬いうえに肉もまずくて、とても食べる気にはなれない。
 要するに、美味しいものは逃げ足が早いのである。
 さらに、オスもメスも大変で、どんなオスも強くなければメスと関係することができない。
 このようにみんな大変だから、特定の動物だけ数が増えず、バランスが保たれているのである。
 それに比べて人間は、と振り返ると、いろいろ考えさせられ、反省させられることが多い。 
 とにかく、動物もわれわれも、生きとし生けるもの、みな大変なのである。

 でもみんな、元気で生きている。

 この本が、前向きに生きている人はもちろん、くじけがけている人、辛い立場にいると思いこんでいる人々も含めて、みなの励みとなり、生きていく糧(かて)となるといいのだが。

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15:23 | トラックバック(0)

渡辺淳一プロフィール

北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年「光と影」で直木賞を受賞。 1980年に吉川英治文学賞を、2003年には菊池寛賞などを受賞する。

業務用プロフィール