一月末に「愛の流刑地」を書き終えて、いまは心身ともに一息つきほっとしている。
振り返ると、一昨年の十一月一日から今年一月末まで、十四ヶ月の長丁場、よく書き続けてこられたと、自分でもいささか驚いている。
むろん、これは多くの読者の励ましのたまもの、深く深く御礼申し上げる。
ブログでも、さまざまな意見があり、なかには批判的な、さらには揶揄するような意見もあったが、それはそれで刺激になり、さらにファイトをかきたてられて書くことがことができた。
とにかく、いまはまだぼうっとして、新しい小説を書く心境にまではいたっていない。
それより、「愛の流刑地」を読み直し、推敲して、五月初めには単行本として出版する予定である。長さからいって上下二巻になりそうだが、雰囲気のある装丁で、読み易い本にしたいと思っている。

北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年「光と影」で直木賞を受賞。 1980年に吉川英治文学賞を、2003年には菊池寛賞などを受賞する。