クリスマス・イヴ、狂ったように人々が街に出て、フレンチやイタリアン・レストランは超満員。
さらに、お互い「メリークリスマス」のメールを打ち合い、プレゼントを贈り合う。
まったくクリスチャンでもないのに、この狂った燥ぎかたはなになのか、というのは月並みの意見か。
まぁ、騒ぎたい者は騒いでいればいいのだが、イヴだからといって、食事をする場に困ったことは一度もない。
それというのも、イヴは洋食系のレストラン以外の店に行くからである。今年も、がらがらのそば屋で鴨焼きとおでんを楽しんだが、その他に、鮨屋や天婦羅屋、中華料理店なども空いていて快適である。
なんでも、みなと逆のことをするように。
北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年「光と影」で直木賞を受賞。 1980年に吉川英治文学賞を、2003年には菊池寛賞などを受賞する。